きまるモッコリ大学卒業式&おなカマ新生活祝賀会
はじめに。
この先の文章は2018/03/31『きまるモッコリ大学卒業式&おなカマ新生活祝賀会』に参加したオタクの感想文です。文中にはオタクによる勝手な解釈や希望とかがたくさん含まれています。
このイベントに参加していて且つこの先の文章を読んでくれようとしている貴方とはもしかしたら感じたことが違うかもしれません。貴方が感じたことが貴方の正解なのでその気持ちを大切にしてください。
きまるモッコリ大学卒業式の話です。
推しモッコリであらせられるきまるモッコリさんが今春大学を卒業しました。私が彼が大学生だということを知ったのは11月のワンマンのときのミキちゃんのMCでした。
早いもので私が二丁魁に初めて会ってからもう半年以上経っていて、私は初めて彼らとチェキを撮ったときからきまるとツーショを撮ってるくらいには推しモッコリが好きでずっと見ていたつもりですが、その時からこの日まで彼が大学生だと感じたことはなかったです。大学生活を送ってるようには見えなかったんです。
二丁魁は現場が多くて、3日に1本ライブがあるなんてザラなスケジュール感の中で、1ヶ月〜数ヶ月おきに新曲が出て、CD音源より上手くなった被せなしの生歌から普段の練習量も透けて見えて。無料ライブの二丁目地獄の企画ではダンボールでバンドセット作ったり、すごろく作ったり、それ以外にもミーティングでいろんなこと考えてくれて、グッズ作りにこだわっててTシャツの工場まで行ったりとか。
他のアイドルがサボってるとかそういうことを言いたいんじゃないのは先に断っておきます。ただ、他のアイドルだったらオトナがやるようなことも、やらなくても少し諦めれば進められるようなことも疎かになってしまうようなことも、彼らはおなカマのためにって気持ちで全部自分たちで時間を割いてやっていて。ライブが無くても毎日メンバーに会ってるっていつも言ってて。
つまり何が言いたいかって、二丁魁って全然自由な時間が無さそうなアイドルなんです。それなのに大学に通う時間が一体どこにあったのか?あんなに見てたのによく分からないんです。あんなにライブあったのにいつ授業出てたの?いつテスト勉強してたの?いつレポート書いてたの?いつ卒論書いてたの?思い返せば少し肌が荒れちゃってたときがあったね。「きまるくんはファンデーションのスポンジが汚いから」なんて笑い話になってたけど、今思えばあのとき睡眠時間を削って卒論書いてたのかな。
ミキティー本物はきまるが加入するときに彼に「大学生活のことは一切考慮しない」と伝えたと言いました。その言葉はアイドルという職業に真剣なミキティー本物らしいし、兼プロデューサーのミキティーがこういうスタンスだったからきまるモッコリが魁の希望になれたんだと思います。でも、ミキティー本物の根っこの、アイドルじゃないただの人間のミキちゃんは、誰よりも繊細で優しい人だと思うから、きっとその言葉は心を鬼にして出してた部分もあると思うんです。
きまるモッコリさんの本当の大学の卒業式はこのあいだの大阪対バンの日でした。ミキティー本物はその時初めて「遠征対バンオファーを断って大学の卒業式に出る」という選択肢を彼に与えたそうです。でも私が知っているのは大阪遠征に行ったきまるモッコリです。ミキちゃんはそれを「救われた」と言いました。ミキちゃんはやっぱり鬼になるには優しすぎたんだと思いました。
そんなミキちゃん(たち)が用意したのが3/31の「きまるモッコリ大学卒業式」でした。大学生活のことを一切考慮しないようにしていたミキちゃんが、大学の卒業式に出られなかったきまるのために用意した、たった1人のための卒業式でした。
ぺいちゃんによる「第一回きまるモッコリ大学卒業式&おなカマ新生活祝賀会を始めます」というアナウンスが流れて、きまるモッコリはこれから数回大学を卒業するつもりなのかという疑問から始まった式。大学卒業式なのになぜか学ランで登場したきまると、大学卒業式なのに学位記ではなく卒業証書を授与(←帰国子女なので漢字が読めない)するミキ校長。そもそも大学なんだから学長では。大学のイメージめっちゃザックリしてるやん。ほんで最初の曲が「旅立ちの日に」。いやめっちゃいい曲やん。めっちゃ弾む若い力信じてしまうやん。ちなみにこの曲、合唱曲としての浸透具合にしては割と最近できた曲なんですよね。調べたら1991年の曲でした。ミキちゃんが歌ってなかった。
それから各々きまるへソロで卒業ソングを歌うメンバー。最後がぺいちゃんだったから何が起こるか戦々恐々だったけど、歌ったのは「贈る言葉」。ベタで世代を感じるチョイスにちょっと吹き出してしまったけど、ぺいちゃんは歌い出しから涙ぐんでいました。中でも一番声が詰まっていたように感じたのはこの部分でした。
これから始まる暮らしの中で
だれかがあなたを愛するでしょう
だけど私ほどあなたのことを
深く愛したヤツはいない
http://sp.utamap.com/showkasi.php?surl=35526
今更ですが、きまるモッコリ大学卒業式は卒業式だけのイベントじゃありませんでした。タイトルは「きまるモッコリ大学卒業式&おなカマ新生活祝賀会」、やり過ぎなくらい、心配になるくらい、自分たちのオタクのことを気にかけてくれる二丁魁らしいなってすごく思いました。彼らは「ライブがない日もみんなでおなカマのこと話してる」ってよく言ってるんですが、何が恐ろしいってこれ所謂アイドルからのリップサービスじゃなくてマジなんです。だって他のアイドルから言われるんです、「二丁魁と会ったときりさりさ先生の話しした」って。だから、多分絶対この人たちが言ってるの、本当の本当にマジなんです。私の可愛い可愛い可愛い推し(Maison book girlの矢川葵さんのことです)に変なこと吹き込まんといてくれとは思いますが、本当におなカマ好きなんだなぁ、愛だなぁって思います。
私はいろんなドル現場に顔出すタイプではないし特にアイドル業界に明るいわけでもないですが、それでも二丁魁の特典会はちょっと変わってると思います。大抵のアイドルはチェキ券の内容に差があって、ソロチェキか囲みチェキか選んで、ソロチェキの時間は各メンバーに列を作るって感じだと思います。一方、二丁魁のチェキ券は二種類だけ、差があるのは内容ではなく対応です。神対応か塩対応かに値段の差があるだけで、一枚のチェキ券で囲みでもツーショでもスリーショでもなんでも撮れます。だから、特典会は絶対メンバー4人が一緒で、各メンバーの列はありません。オタクは誰推しだろうといつだって特典会で4人に会えるし、特典会で漏らすオタクのありとあらゆる情報はメンバー4人に平等に行き渡ります。
おなカマは若い子が多いです。きっと春から大学生だったり、新社会人だったり、環境が変わる人が沢山いたんだと思います。東京ではない何処か遠くの学校に通うことになったり、転勤が決まったり、今までは平日のライブでも沢山顔を見せられていたけどこれからはなかなか来れなくなるという報告もたくさんたくさんされたんだと思います。多分、普通にソロチェキを撮るアイドルの4倍。それを4人はたくさんたくさん聞いたんだと思います。
少し嫌な話し方になってしまいますが、アイドルのお給料はチェキを撮った数の歩合制だと聞いたことがあります。全てがそうだと信じているわけではないけれど、チェキを撮った枚数が自分の生活に直接関わってくるのは大筋間違ってないと思います。自分のオタクがこれからなかなか現場に来れなくなるという報告を聞くのは、寂しいとかいう気持ちもあるかもしれないけど、それ以上にアイドルにとってはシビアな話なんじゃないかなって思ってしまうんです。どんな事情であれ、去っていくオタクにアイドルが「がんばれ」って背中を押してくれるのって、当たり前のことじゃないと思うんです。だって自分の生活がかかってるから。アイドルとしての人格は人間としての土台があってこそ成り立つものだと思うから。
ライブ中、煽り担当のぺいちゃんはいろんな曲で何度も何度も
『おなカマ頑張れ!!!』
と叫びました。初めて聞く煽りでした。
きっとこの時、彼らの頭の中にはこれから現場に来れなくなってしまうおなカマの具体的な顔が、いくつもいくつもいくつもいくつも浮かんでいたと思います。こんなにあったかい私信あるのかなぁ。
オタクがアイドルの人生に何か直接できることってそう多くないしきっと何もないけど、アイドルだって自分たちのオタクは選べないしオタクの人生に直接何かできることってないと感じてるように思います。いや、推しの一挙一動でこちらの人生は豊かになってんだけど、そういうんじゃなくて、いやそういうのが私の人生でめちゃめちゃ重要な要素なんだけど、そうじゃなくて、なんだろう、風邪引いた時お粥作りに行ってあげるとかは、お互いできないじゃん。なんかそういうの。
ぺいちゃんは前日こんなブログを書いていました。
https://lineblog.me/sakigake_gay/archives/1045394.html
「『二丁目の魁カミングアウト』はこれからも『二丁目の魁カミングアウト』です。」
ぺいちゃんがうまく言葉にできないと言った気持ちをわたしは汲めた気になってるけど、その気持ちをわたしもうまく言葉にできない。ただ、どんなに物理的な距離が離れてしまっても、いつだって帰ってこれる場所を用意してくれるのって絶対当たり前じゃないです。彼らがしてくれようとしてるのは多分「できるなら寄り添いたい」とかそういうので、お前の人生を変えてやるよ!とかそういう大きいこと言ってるんじゃなくて、ずっと一緒にいたおなカマの明日からが、新しい毎日が輝きますようにって、そんな春の日差しみたいな祈りを感じました。
「頑張れおなカマ!」
親より友達より誰よりもすごく近くにいたって、アイドルとオタクとして出会ったからには、「頑張れ」って言うことしかもうできなくなっちゃう瞬間がきっといつか訪れるんです。どちらの立場でも止めることのできないそれはすごく残酷なのかもしれなくて、でも、それでも背中を押して、突き飛ばすくらいの力強さで背中を押して。でもいつだって寄り添うよ、って。そんなのわたしの語彙ではもう愛としか呼び方がわからないです。
「去りゆくあなたへ 贈る言葉」
あの煽りはぺいちゃんなりの、二丁魁なりの、おなカマへの贈る言葉だったと思います。
元はラブソングとして書かれた曲がアイドルからオタクに歌われて、こんなにしっくりくることがあるのかなって思いました。唯一ちがうな、と思ったのはいまは離れ離れになっても「もう届かない」なんてことはないよってこと。
きまるが卒業式の最後に歌った「3月9日」も元はラブソングです。
瞳を閉じればあなたが
まぶたの裏にいることで
どれほど強くなれたでしょう
あなたにとって私も そうでありたい
http://sp.utamap.com/showkasi.php?surl=B06174
こんな歌詞を推しがオタクを想って涙を流しながら声を詰まらせながら歌ったとして、涙が出ないオタクがいますか?(反語)
この曲を自分の卒業式で歌った時は一滴も出なかった涙が、あなたの卒業式で流れました。あなたがいたから私はいま強くなれたんだよ。
その後の二丁魁のライブは「耳をすませば」、「三原色カタルシス」と定番の沸きセトリでした。私はライブでの楽しそうさにだけは定評があるんですが、たぶんこの時初めて棒立ちでずっと彼のことだけを目で追いました。
初めて見たライブを今も覚えています。あのときのきまるを見て、この人のパフォーマンスが好きだと思って、気付いたらここにいました。でも、あの時のきまると今ここにいるきまるはなにもかも成長してて、全然違くて。この半年でこんなに変わったきまるは裏では大学生もやっていて。それなのにわたしは、この半年で何か変わっただろうか?何か成長できただろうか?ちゃんと前に進めたんだろうか?大人になると入学式も卒業式も始業式も終業式もなくて、区切りがないからどんどん流されて流されて生きられてしまうんだなってライブ中に気付いて、あぁこのままじゃダメだなって思いました。
きまるモッコリというアイドルとしての人格はきまるの中の人の人格を土台に宿ると思います。偉そうな言い方しかできなくて自分の日本語力の無さがもどかしいけど、いつの間にか自分の言葉がしっかり伝えられるようになっていたMC、その内容からもきまるモッコリが成長してること、大きくなっていってるのが本当に伝わってきて。そういう成長ってきまるモッコリとしてだけじゃなくて、その人格の基礎となるただの人間としての人格が幹になると思うから、二丁目の魁カミングアウトとして、大学生として、そしてそれを掛け持ちすることできっといろんな経験をして人として成長したんだなぁって、あぁなんか全体的におばちゃんみたいな感想だね。
余談だけど、私は大学の入学式がありませんでした。入学を祝われた記憶も殆どありません。日本中が「入学おめでとう」なんて言える空気じゃなかったから。3月9日に3月9日を歌って卒業するなんてダジャレみたいなことをして。卒業式が私たちの卒業式より2日後だった他校では卒業式すらなくなって。おめでとうの代わりに「卒業式できただけ良かったね」なんて慰めにもならない言葉をかけられて。…ちょっと話が逸れたけど。なんとなく卒業式に出られなかったということの意味は分かる気がします。
こんな短期間でこんなに成長するって並大抵の努力じゃないと思うから、きっとすごくがんばったんだと思うから、だからそんな彼に「大学卒業おめでとう」を伝えられる機会があって、彼が「大学卒業おめでとう」を受け取れる機会があって、本当に本当によかったなって思ったんです。
きまるモッコリ、がんばったね。
おなカマがんばれ。きまるもがんばれ!
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この文章を書くのにめちゃめちゃ時間がかかってしまいました。その間に白鳥白鳥さんがこんなブログを書いていました。
https://lineblog.me/sakigake_gay/archives/1051357.html
なんとなく、はくちゃんとは似たようなことを考えていたのかなと嬉しくなりました。
「どうか、あなたも無理をせず。」
はくちゃんのこういう言葉えらびが私はとても大好きです。
私にとって二丁魁は気付いたら行く現場じゃなくて帰る現場になっていた気がします。たった半年で何を言ってるんだろうね?でも本当にそんな気持ちです。
私はおなカマさんとそんなに繋がっているわけではないけれど、新しい世界に飛び込んだおなカマさんたちの未来が、そして二丁目の魁カミングアウトさんのこれからの未来が明るいものであることを、日陰から祈っています。
背伸びして初めて見える景色が日常になったとき、人は変われると思います。でも、背伸びしたまま生きるのは苦しいから、ちょっとずつでいいんです。つらくなったら帰ればいいよ。みんなはずっと待っていてくれるみたいだから。
あまりに長くなってしまいどう締めればいいのか分からないので、この日の特典会レポで締めようと思います。
私「卒業おめでとう〜!!」
き「ありがとう〜〜〜」
私「わたしが先生だよ」
ぺ「あ、そうだよアナタ先生じゃん」
私「ミキ校長〜」
ミ「おっぱい先生」
私「は?」
ミ「ぱいぱいでか美じゃん」
私「は???」
以上です。
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二丁魁が気になった方はコチラ。
チケット残り365枚!(4/4時点)
2018年5月1日(火)
『二丁目の魁カミングアウトの絶対に埋まらないワンマンライブ in Shibuya O-EAST』
ローチケ
http://l-tike.com/order/?gLcode=70296
e+
https://t.co/XYSTwGv5gT
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「いきなりワンマンライブ行くのはちょっと…」という方はこちら。全公演入場無料で1時間たっぷりライブが堪能できます。
※ライブ告知フライヤー画像の使用は3/30に阿佐ヶ谷loftで開催された「二丁魁超会議」にて本人たちより許可が出ています。